屋根工事

屋根の葺き替え工事は既存の屋根材をはがし、新しい屋根材に替える工法を言います。 下地である野地板や防水シートも取り換えるのが一般的です。

変色やサビ、ひび割れなどが気になり始めたら葺き替えの時期だと言えるかもしれません。 経年劣化によって、改修が必要になった屋根に対して行う場合が多いですが、近年では耐震対策として、瓦屋根から軽い屋根材への葺き替えを行うケースも増えています。

屋根カバー工事とは、別名、重ね張り工事ともいわれ、既存の屋根を撤去せずに上から新しい素材を被せる工法です。

既存の屋根を撤去する手間がかからないので工事期間が短く、工事による廃材も出ません。さらに、屋根が二重になるため、断熱性、遮熱性も高まります。 工事可能な屋根は、スレート屋根、トタン屋根に限られ、瓦屋根では工事できません。今までの屋根に新しい屋根材を被せる工事ですので、解体工事がほぼ不要で廃材がほとんど出ないのが大きな特徴となります。

瓦屋根は熱や水に強く耐久性がありますが、定期的なメンテナンスは絶対に必要です。

瓦屋根は、日本では一般的に古くから利用されています。熱や水に強く耐久性が非常に高いので、メンテナンスは約30年に１度の周期くらいですみ、色あせも少ないことから美しい外観を維持できます。 また、瓦同士が重なって出来るすき間が空気層となり、外の熱が伝わりにくい構造になっているので夏は涼しくなり、冬は熱が逃げにくくあたたかな家で快適に過ごすことができます。 ただ、瓦自体の重量が他の屋根材と比べて非常に重いので、家全体への負担が大きくなり、耐震性に影響を及ぼします。また費用も他の屋根材と比べて高くなります。 メンテナンスが楽とはいえ、全くしなくてよい、というわけではありません。 定期的な点検は欠かさないようにしましょう。

棟板金とはスレート屋根の頂点を止めている鉄板のことを言います。住宅の一番頂点の頭の部分で屋根の最後の「しまい」の部分です。この箇所は風が集まり、一番風圧が掛かる場所です。

棟は屋根の頂上部分や四隅にあるため、風の影響を受けやすく、強風の被害にあいやすい部分です。屋根の上という確認しづらい場所にあるため、浮き上がってしまったり、飛んでいってしまったりしても気付かないことが多く、いつの間にか雨漏りしていたりすることもあります。 古いタイプの棟板金では、錆が生じるものもあります。これを換えるだけでも、建物の印象は引き締まります。